Web広告、Webの分野の中でもあまり詳しくない分野です。
実際に打とうと思ってもクリック率の感覚値が無いので、いくら使ったらどんな結果が出るか、読めなかったんですよね。
ということで、思い切って広告を打ってみました。
ねらい
- 『だいがく』の認知率向上(効果測定出来ないですが)
- 広告で見た、という信頼感の醸成(こちらも上に同じく…)
- 実際どうなるのか、基準値の取得
上2つは、かっこよく言えばブランディングですね。
メインのねらいは最後のひとつ。
人柱になって広告を打つことで、ダイビング関連の広告を打った場合の参考数値を取得することが目的です。
ダイビングショップの皆さんが広告を打つ際に、参考数値にして頂ければと思っての事です。
実施概要
実施期間:2017年7月~2017年12月
出稿場所:Googleディスプレイ広告、Yahoo!インフィード広告
Googleディスプレイ広告は、画像形式の広告だと思ってもらえれば良いかと思います。
Yahoo!インフィード広告は、スマホ版のYahoo!トップページに、ニュースなどと並んで表示される広告です。
ターゲティング:リターゲティング
だいがくを訪れたことのあるユーザーに対して広告を表示します。
予算:Google→15000円/月程度 Yahoo!→20000円/月程度
委託出稿なので、この他に管理手数料もお支払いしました。
結果
総表示回数:約1500万回(14,943,175)
これだけ表示されたというだけでも満足です(笑)
Googleクリック率:0.16%~0.27%
Yahoo!クリック率:0.022%~0.028%
他の業界の広告を同条件で出稿した場合に比べてクリック率は高いはず、との事でした。
Googleで0.0X%、Yahoo!で0.01%程度になることも珍しくないのだそうです。
特にGoogleに関して、8月を境にクリック率が落ちてしまうのは、検索回数と同じ動きなので仕方ないかなと思います。
検索回数の年間変動に関しては以前以下の記事でまとめました。
意外だったのがクリック単価です。
Yahoo!は30円/クリックで固定でしたが、Googleでは以下の様な変動が見られました。
競合が減るオフシーズンはクリック単価が下がると予想していたのですが、逆です。
これは、オフシーズンになるとクリック率が下がるため、Googleとしては単価を上げないと儲からない、というイメージだそうです。
画像ごとの比較
凡例が上手く出ずに申し訳ないのですが、上からこんな感じです。
<青>
<赤>
<黄色>
<緑>
<紫>
<水色>
最もクリック率が良い2つはスマートフォンの画面最下部に表示されるものですね。
ここは誤クリックが多い場所でもあるので注意が必要ですが、2つを相対的に見ると、人が写っている画像の方が評価が高いということでしょうか。
大きなサイズですが、サイズごとだとわかりずらいので、画像ごとにまとめたものがこちら。
<青>
<赤>
こちらも人が写っている方が…と思いきや、9月、11月、12月はカメが逆転しています。
うーん。。。
こちらはさらに複雑。
上からこんな感じです。
<青>
<赤>
<黄色>
10月までの順位が11月でおかしくなり、12月には逆転…
夏は人が写っている方が強く、冬は生物の方が強い?
GoogleでもYahoo!でも共通して言えることなので、もしかするとそんなことがあるのかもしれませんね。
まとめ
ダイビング広告のクリック率はGoogleディスプレイ広告なら0.2%~0.25%程度。
クリック単価は30円前後。
Yahoo!インフィード広告なら0.02%~0.03%程度。
夏は人、冬は生物、かもしれない。
ということは…
4月~7月に3万円/月でGoogleディスプレイ広告を出稿した場合、月に1000クリックぐらいは見込め、さらに5000回程度の露出が見込める計算になります。
また、コンバージョン率(成約率)の目安は1%と言われています。
話半分、0.5%だとしても5件ぐらいは申込みがある、ということですね。
逆に言うと、獲得単価が6000円程度ということ。
これが高いか安いか、商品単価に依りますが、その5件がライセンス講習だとして、ステップアップや紹介なんかも見込めれば…
案外アリなんじゃないかと思った次第です。
コンバージョン率に関しては、広告を踏んで飛んだ先のクオリティーにも依存するので何とも言えませんが、今度はその辺りにまで踏み込めたらなと思います。
広告に関して、僕自身は基礎知識程度しかありませんが、運用の委託先のご紹介は可能です。
日ごろのコミュニケーションを通じてダイビング業界の事を理解してきて下さっている会社なので、もしご相談があるかたは、お気軽にお声がけくださいませ。