以前のブログ
の中でこんなことを書きました。
もちろん、そんな不届き者でサボり魔なのは自分だけで、コースディレクターたるもの指導理論の1つや2つ学んでいるのが当たり前、なのかもしれません。
(中略)
教育学部ではどんなことを教えているんだろう。
案外、とりあえず指導案作ってやってみる!って感じなのかな??
少し調べます。
“指導”という言葉を紐解いていくと、教育、指導、ティーチング、コーチング、といったキーワードが出てくることがわかりました。
どれも似て非なるものですが、複雑に絡み合っています。
教育→学校教育。人格形成についての配慮が強い。
指導→教え、導く(そのままですが)
ティーチング→教える。主に一方通行。意思決定は指導者。指導開始当初は効果的な場合もある。古き良き少年野球の指導者。
コーチング→助言する。双方向。意思決定は受講者。プロ野球のコーチ。
つまり
教育=人格形成+指導
指導≒コーチング
コーチング=ティーチング+アドバイス+カウンセリング
こんなイメージで、理解しました。
“指導”、”教える”という言葉の意味を改めて認識した上で、書店の本棚の前に立ち、以下の本を読んでみたので、アウトプットして行きたいと思います。
2008年刊行とやや古い本ですが、これまでに2回の重版が為されていることと、情報の新鮮さがそこまで求められる分野ではない事から、この本を選びました。
全体の構成として
- 指導者の姿勢
- 具体的な方法
- コミュニケーション方法
- “指導”の魅力
という構成です。
ダイビングインストラクターは教え方を体得している
テクニカルな部分は、案外インストラクター講習中の評価内容に散りばめられている様に思います。
導入時に
- 関連質問で注目を集めると効果的
- Why,What,How,Resultを明確にする
内容では
- 例示、演示をする
- 質問、発問が効果的
- 他の項目との関係を示し、布石を設置、回収する
といった点です。
これをベースに、実際の現場で、より良い方法を体得しているのだと思います。
素早い成長のためにはこの様なインプットも重要
効果的な教え方は、インストラクター講習中の評価内容に散りばめられていると言いましたが、それだけでは不完全な様に思います。
どうしても講習生は評価項目を達成することに集中してしまいがちです。
もちろん、それを上手に、このとの本質まで嚙み砕いて理解促進することもコースディレクターの仕事ですが。
詭弁の様ですが
“指導時は、なぜこれをやるのかを先に伝えることが重要”
ということが
“なぜ重要か”
といったところまでは踏み込めていない気がします。
そんなとき、この様な書籍の力を借りて、理解を促すことが効果的な様に思います。
また、インストラクター講習修了後は、どうしても”体得”が中心になりがちですが、文字ベースで噛みしめることで、成長速度を上げることが出来るのでは無いでしょうか。
不足している(いた)こと
自戒の意味も込め、教科書通りのインストラクションでは不足してしまうこととして、以下の様な事が挙げられると思います。
- “誤解”は存在せず、そこには”2つの理解”があるだけ
- 教えることは教わること
- 教えない事を考える
- コミュニケーションテクニック
- 指示に関するテクニック
さいごに
インストラクターは教え方を間違いなく体得していると思います。
そして、その成長速度を加速させるために、書籍の力を借りる必要性もあると思います。
一方で、全ての書籍に言えることですが、鵜呑みは危険なので、もしこの記事がきっかけでこの本を読む場合にはお気を付けくださいませ。
少しだけ、根拠に乏しく抽象的過ぎる話も出てきます。