質の高いガイドや講習こそが、ガイド、インストラクターの本分であり、当たり前ながら絶対におろそかにしてはいけない部分です。
それを踏まえた上で…
本日はプールにてスキンダイビング練習会。
帰りの車内での一幕。
もう新宿駅着いたー!早い!でも移動の時間が短いと、あんまり話せないのが残念!ダイビングの中で移動中が一番好きかもー!
ちなみに普段は主に伊豆、特に西伊豆大瀬崎に多く行くので、所要時間は片道3時間以上。
今日は千葉県市川市のプールだったので片道40分程度。
普通、長距離の移動はスタッフにとっての負担であるだけでなく、ゲストにとっても負担だと思います。
スタッフの負担増はダイビング自体の質の低下、注意力の低下を招くので、間違いなく避けるべきだと思いますが、こんなところにもゲストの満足感はあるわけですね。
もちろん
ダイビングの満足度を向上するためには車内での会話を盛り上げれば良い!
と言う意味ではありません。
ゲストにとっては
ダイビング
ではなく
ダイビングのある1日
を求めてやってきているのだと思います。
先ほどの
ダイビングの中で移動中が一番好き
というところからも分かるように、移動、食事、昼寝、ログ付け、などなど、ダイビングに出かけてから解散するまでに起きたことはすべて”ダイビング”と表現されるわけです。
当たり前のことでも、明言されたことでより深く考えさせられてしまいました。
きっと、この発言から学ぶべきことは2つあるのだと思います。
ダイビング周辺活動の充実
ダイビングに出かけてから解散するまでに起きたことはすべて”ダイビング”なので、そこの満足度が高ければ”ダイビングが楽しかった”となり、そこに不満があれば”ダイビングがあまり楽しく無かった”となってしまうのでしょう。
もちろん、ダイビング自体が圧倒的に楽しければ、周辺活動はさほど重要にならないこともあると思います。
一方で、ダイビング自体がダメダメなら、どれだけ周辺活動が楽しくてもダメでしょう。
しかし、ダイビング自体が可もなく不可もなく、と言うときには周辺活動がモノを言うのでしょう。
ゲストの満足と”満足だろう”のずれ
ゲストの負担を少なくして満足度が上がると思っていたことが、逆に満足度を削いでいた、という事例でしたが、同じようなことが海の中でも起こりえるのだと思います。
長く潜った方が楽しいだろう⇔短めに潜りたい
隅々まで紹介した方が楽しいだろう⇔1ヶ所をじっくり紹介して欲しい
珍しい生物が見たいのだろう⇔カサゴの胸鰭を綺麗に撮りたい(あるかな?笑)
美味しい昼ごはんが食べたいのだろう⇔昼食はケチってもダイビングに費用を割きたい
などなど…
もちろん、ゲスト1人1人価値観は違いますし、場合によってはAさんとBさんが真逆のことを思うこともあるでしょう。
ダイビングショップの”色”は
圧倒的なスタッフのカリスマ性
ゲストの特徴
のどちらかだと思っています。
後者に関してはきっとこの、満足感の価値観が似た人同士が集まっているところなのかな、と書きながら思った次第です。