ダイビングを始めるきっかけ。
自分のことを考えてみると、もはや昔のこと過ぎて思い出せません(笑)
周りのダイバーに聞いてみても、案外具体性に欠ける答えが返ってくることが多いのでは無いでしょうか?
さて、残波岬珍道中でもお伝えした通り、現在DM合宿の真っ最中です。
DM合宿に参加するぐらいなので、どっぷりハマっているメンバーですが、実は全員学生。
大学生になってからCカードを取得しているので、自分よりも始めたころの記憶は残っているはず!
ということで、第1段、第2段に参加したメンバー8名に、すこし深堀してみました。
細かい違いはあるものの、以下3つが代表的な要素です。
①元水泳部
高校までは水泳部、かといって大学でも競泳をする気は無い。
遊び要素が入ったもの…と考えたらマリンスポーツに興味が出た。
こんな流れです。
学生にとって、あらゆる遊びの中でダイビングはマイナーなものです。
しかし、マリンスポーツの中だけで闘うのであれば、ダイビングは十分に優位性があるので選ばれた、というわけですね。
自分も同じ様な経験がありますが、人は何かの変化を求めても、無意識のうちに過去の経験と近いものを選んでしまいがちです。
以前ご紹介した、行動デザインの教科書でいうところのレーンチェンジですね。
野球→スイング→ラクロス、テニス、ゴルフ
サッカー→蹴る→フットサル
テニス→ラケット→バドミントン
という行動同様、ダイビングは水泳からのレーンチェンジ先という仮説が生まれました。
②体験/スノーケル
高校の修学旅行や家族旅行で体験ダイビングやスノーケルを楽しんだ。
その際、もっと海の世界を見てみたいと思い、最初から大学に入ったらダイビングしようと決めていた。
こんな流れです。
修学旅行で沖縄や海外、まして体験ダイビングまで出来るなんて羨ましい限り…
自分は高校の修学旅行ですら京都でしたが…(笑)
さておき、やはり、1度海の魅力に触れると、その先を知りたくなるという行動が成り立つ様です。
逆に、体験ダイビングで怖い思いをした、耳が痛いままだった、もいう声をちらほら聞くのが残念でなりませんが…
③新しいこと
やはり、大学生になるタイミングというのは、新しいことを始めてみようと思えるタイミング。
①や②に挙げたようなベースが醸成されている状態で、大学入学というトリガーが引かれ、ダイビングを始めるのでは無いか、と考えています。
さて①、②、2つのベースに関して、①は刈り取り型、②は栽培可能、と言えるのでは無いでしょうか。
ということで、一度①は頭から外してみます。
体験/スノーケル+新しいことトリガー
と考えてみましょう。
①見込みダイバーの育成
体験ダイビングやスノーケリングが将来のダイバー増加のために重要な要素である可能性が高いことがわかりました。
では、ノンダイバーの人々は、いつ体験ダイビングなどをやろうと思うのか?
やはり、沖縄や海外など、温かい地域を旅行先に選んだタイミングで、実施するのではないかと思います。
となると、リゾートは、見込みダイバー育成に重要な役割を担うことになりますね。
もちろん、リゾート以外のダイビングスポットに関しても、真夏に体験ダイビングを積極的に開催することが重要なのかもしれません。
とはいえ、都市型や現地型のショップが、ファンダイビングや講習の傍ら体験ダイビングを開催するのでは、幾分規模が小さいとも考えています。
あくまで見込みダイバーの育成なので、こなす量も重要な要素であると思うので…
ベストはやはり、リゾートと都市型・現地型が協力し、リゾートで体験ダイビングを行ったゲストに対して、継続的にアプローチすることなのではないかと思います。
②新しいことトリガーが発動するタイミング
ひたすら体験ダイビングをこなすだけでは、なかなかダイバーの増加には繋がらないと思っています。
Cカードを取得しようと思ってもらうためには、やはりトリガーが必要なのでは無いでしょうか。
では、新しいことをやってみようと思えるタイミング、いつなのでしょう?
- 転勤
- 引越
- 退職
などが考えられるかと思いますが、これらを狙うことはなかなか難しいですよね…
考えてみると、人が心機一転、facebook上などで決意表明をする時期といえば、新年1月と新年度4月。
ということは、4月にCカード取得のアプローチをすることが、実は効果的なのでは無いか、という仮説が立ちます。
4月はまだまだ水温も低く、どうしても積極的にアプローチする気になれないシーズンですが、もしかすると
4月:Cカード取得講習の告知
5月:学科講習及び限定水域講習
6月:限定水域講習及び海洋実習
6月以降:ファンダイビング
というスケジュールが効果的なのかもしれませんね!
4月というと、消費者側も”海”という意識は無いはずなので、自社HPなどで告知するだけでなく、広告出稿等も検討しなくてはいけなくなるかもしれませんが…
さらに言うと
7月:ステップアップ
8月:自社は体験ダイビングに注力し、7月までに講習が終了したゲストには外に遊びに行ってもらう
というスケジュールも成り立つかもしれませんね!